綺麗な線が描ける!クリスタの便利機能「ベクターレイヤー」とは?
線画を描くときに便利なクリスタの機能「ベクターレイヤー」
「ベクターレイヤー」とは具体的にどんな機能があるのか。
それをご紹介していきます。
ラスターとベクターの違い
ベクターレイヤーの使い方
ベクター機能のメリット・デメリット
便利機能1 ベクター消去消しゴム
便利機能2 線幅修正
まとめ
ラスターとベクターの違い
ラスターレイヤは、
線を描く・色を塗るといった
絵を描きたいと思ったときに考えられるほとんどの作業が行えます。
フィルターなどを利用して、画像を加工しやすいのも
ラスターレイヤーの特徴
「ラスターレイヤー」とはいわゆる
普通のレイヤーと思っていただいていいかなと思います。
無料のイラストソフトなどと同じような描画ができるレイヤー、
「ベクターレイヤー」の機能が使えないレイヤーです。
ベクターレイヤーは、
塗りつぶし・ぼかしといった、
線を描く以外の操作には向いていません。
線や図形を描いたり調整することに向いており
使いこなせばイラストの幅がグッと広がります。
ベクターレイヤーの使い方
①[レイヤー]の[新規ベクターレイヤー]ボタンを
クリックしてベクターレイヤーを作成
上部のメニューから
「レイヤー」→「新規レイヤー」→「ベクターレイヤー」
からでも操作可能です!
作成したベクターレイヤーにはアイコンが表示されます。
あとは作成したベクターレイヤーに自由にイラストを描くだけ。
使うブラシは自由!特に制限はないです。
![](https://www14.a8.net/0.gif?a8mat=3BMHE9+5GH2EQ+3AP2+631SX)
ベクター機能のメリット・デメリット
メリット
- 拡大や変形をしても劣化しない
- 線を後から修正できる
- 消しゴムも高性能
他のレイヤーで変形やコピー・ペーストを繰り返すと、
絵自体がぼやけてきます。
しかし、ベクターレイヤーで描かれた線は劣化しない!
ベクターレイヤー上の線は
制御点という位置情報で管理されていて
拡大や縮小をしても、その情報は変わらないため線が劣化しません。
なので、変形・拡大・縮小も怖くない!
ベクターレイヤー上ではストロークの情報まで保持されていて
それによって、あとから線の種類や、太さを変えたり、変形しても、
線が再計算されてきれいに表示されます。
フリーハンドの描画だけでなく、
「直線描画」での図形にも対応しています。
デメリット
- 動作は重ため
- 塗りつぶしはできない
ラスターレイヤーに比べて動作は重くなります。
ストロークごとの情報を保持するので、
短い線をガサガサ重ねたり、細かく透明色で修正するような
描き方には不向きな機能
それと、塗りつぶしには使えません。
ラスターレイヤーを別に用意して、
そちらに塗りつぶしで色をつけます。
ベクターレイヤーは塗りつぶし機能の参照先としては優秀なので、
きれいに仕上がります。
便利機能1 ベクター消去消しゴム
ベクターレイヤーでは消しゴムの機能も高性能。
「消しゴムツール」での設定が必要。
とはいえ難しいことではありません。
チェックを入れる入れない程度のもの。
消しゴムのサブツール詳細から、
「ベクター消去」にチェックを入れると
![](https://matome-server.com/wp-content/uploads/2020/09/413ced2bec4a3c1d8e017ee3efa10989.png)
「触れた部分」、「交点まで」、「線全体」
から選ぶことができます。
「触れた部分」は通常の消しゴムと同じ。
「交点まで」はすごく便利で、
触れると交点まではみ出した部分の線だけ消せます。
「線全体」はそのままで線全体が消えます。
いらなくなった線を後から消すことができる。
![](https://matome-server.com/wp-content/uploads/2020/10/fdbgnfchgjvhj-715x1024.jpg)
活用できる機能として、最も便利な「交点消去」
この機能は建物など交点の多いものを描く際、
効率よく、きれいに描ける機能です。
便利機能2 線幅修正
ベクターレイヤー上に描かれた線の太さを
変化させることができます。
[線編集]ツールを選択して[線幅修正]を選択。
![](https://matome-server.com/wp-content/uploads/2020/09/3edcdc4e4b6d8a1eea0a7db618767448.png)
「指定幅で太らせる」は
選択した部分の線を太く。
「指定幅で細らせる」は
同様に細く。
線の太さに対して指定した倍率で太く(細く)します。
抜きのある線なども線の先が丸くなることはありません。
ラスターレイヤーでも適用することができます。
その場合、細くしすぎると線が消えてしまうため、
[1ピクセルの線を残す]のオプションを
オンにしておくといいです。
均一な線で描いた線画も後から
アクセントや表情を加えることができます。
まとめ
ベクターレイヤーは使いこなせば便利な機能。
個人的に便利だなと思う
「ベクターレイヤー」の機能を描かせていただきました。
特にはみ出した線を一発で消せることと線幅の修正は
アナログで描いている方にはかなり魅力的ではないでしょうか!
清書向きな機能の印象ですが、
ラフに組んだ線から「交点まで消しゴム」を
使ってはみ出した線を消すことで、そのまま活用する
というような活用方法もあります。
ベクターレイヤーはクリスタの売りともいえるので、
ぜひ試してみてください!
![](https://www14.a8.net/0.gif?a8mat=3BMHE9+5GH2EQ+3AP2+631SX)