【もののけ姫】室町時代、神々との共生を望むアシタカと人間を憎むサン「生きろ・・・そなたは美しい・・・」【名言27選】
先月、金曜ロードショーで『もののけ姫』が放送されましたね。
本作は室町時代が舞台のジブリ映画で、人間と自然との関係やそれぞれの憎悪といった重要な課題を深慮するのに恰好の作品です。
今回はアシタカとサンの名言&名シーンを27個集めてみました! サン役の担当は大物女優・石田ゆり子さん。
ジブリ好きな方は『千と千尋の神隠し』名言集や『猫の恩返し』名言集も読んでみてください!
※名言直下にあるタイムコードは2021年8月13日放送の日本テレビ版を参照しております。
※ネタバレが含まれますので、苦手な方はご遠慮ください。
『もののけ姫』あらすじ

『もののけ姫』の公開は1997年7月12日。
宮崎駿監督が構想に16年も費やした作品で、上映時間は133分。
わたしが小学生くらいの頃これを観たときは何もわからず、「コダマかわいい♪」とだけ思っていました。
─以下あらすじ─
舞台は室町時代(広義1336~1573年)の蝦夷(エミシ)の村と西の地。
激しい憎悪を燃やすタタリ神(正体はナゴの守)が付けた右腕の呪いから、蝦夷の村を出た17歳の少年アシタカ。
彼は師匠連・ジコ坊の案内で、シシ神が棲息する森へと向かいます。
エボシ御前が支配する鉄製造のタタラ場でイケメンのアシタカは女達にモテモテ。
この村でエボシやゴンザ達が森や自然を破壊している一方、イノシシなど自然の神々は圧迫される現状にありました。
そこでアシタカは山犬に育てられた15歳の女の子・サンに出逢います。
自然と人間との戦いを経てシシ神は自然に命を吹き返させ、エボシはよい村を作ろうと言って幕を閉じます。

アシタカ/CV.松田洋治の名言&名シーン集

「タタリ神に矢を射るとき心を決めました」
9分台
蝦夷の村を出る前のアシタカヒコ。
タタリ神に付けられた右腕のアザが原因で、彼は西の地へ向かうことに。
彼女の言葉「その地におもむき曇りの無いまなこで物事を見定めるなら、あるいはその呪いを断つ道が見つかるかもしれぬ」を、彼はのちのエボシ御前との会話で思い出しています。

「わたしもだ いつもカヤを思おう」
12分台
蝦夷の村を去る直前のアシタカ。
アシタカはカヤから玉の小刀を受け取り、
彼女に永遠の別れを告げます。
といってもこの小刀はサンの手に渡ってしまうのですが・・・。

「押しとおる 邪魔するな」
14分台
ヤックルに乗り移動中のアシタカ。
タタラ場を狙う地侍を射て、相手の首が飛んでしまいます。

「わが名はアシタカ 東の果てよりこの地へ来た そなたたちはシシ神の森にすむときく 古い神か」
25分台
アシタカが初めてサンを見かけるシーン。
森の対岸にいるサン(とモロの君)に名乗っていますが、
彼女には無視されていますね。

「すまぬがそなたたちの森をとおらせてもらうぞ」
27分台
みんなだいすきコダマちゃん。
甲六はコダマ(木霊)を初めて見たのでしょうか。
一方アシタカは落ち着いて彼らにお願いごとをします。

「足跡・・・?! ひずめが三つ・・・まだ新しい」
29分台
アシタカが森で初めてシシ神(夜はデイダラボッチ)を見るシーン。
金色に輝くシシ神を見た彼の右腕が、
ブクブクッと気味悪く反応。
──映画終盤でアシタカとサンがシシ神の首を返すと、
彼の右腕が治るのでご安心を。

「曇り無きまなこで見定め決める」
44分台
エボシ御前(CV.田中裕子さん)、ゴンザとアシタカ。
アシタカは右腕のアザと鉛のつぶてを見せ、
ヒイ様の言葉を自分の意志として表明します。

「みすみす死ぬな 退くも勇気だ」
57分台
アシタカとサンのシーン。
エボシ御前の命を狙うサンを、
彼は声を張って止めにかかります。

「この娘の命を貰う そなたの中には夜叉がいる この娘の中にも」
1時間0分台
人間への憎悪を幾度の行動であらわにしてきたサンを、
エボシ御前達から助け出すアシタカ。

「みんな見ろ これが身の内に巣くう憎しみと恨みの姿だ 肉を腐らせ死を呼び寄せる呪いだ これ以上憎しみに身をゆだねるな」
1時間0分台
村人達の前でエボシ御前とサンの刀をぐっと止めるアシタカ。
サンは人間の親に捨てられて山犬(モロの君)に育てられたため人間を憎んでいます。
エボシはタタラ場のリーダー。
サンに憎まれ、過去に何度も殺されかけていたのでしょう。



「わたしは自分でここへ来た 自分の足でここを出て行く」
1時間2分台
アシタカが倒れたサンを担いで重い門をこじ開けるシーン。
少年は腹を撃たれた状態で年下の女の子を持って歩いている上、開けるのに10人必要な扉を一人で開けてしまいます。

アシタカ「そなたを死なせたくなかった」
サン「死などこわいもんか 人間を追い払うためなら生命などいらぬ」
アシタカ「わかっている…最初に会ったときから」
サン「その喉切り裂いて二度と無駄口叩けぬようにしてやる」
アシタカ「生きろ…」
サン「まだ言うか 人間の指図はうけぬ」
アシタカ「そなたは美しい…」
1時間4分台~
村人から逃れた、暗い石場。
やっとサンがアシタカに口を開きました。
サンはまだここでは人間のアシタカに敵対心を持っていますが、何気ない彼の率直な言葉に衝撃を受け攻撃するのをやめてしまいます。

「ふしぎな夢を見た 金色の鹿だ」
1時間19分台
何日間もサン達に見守られ眠っていたアシタカ。
彼は以前見かけたシシ神を夢に見たようです。
♪直前のデイダラボッチ初登場シーンと
クマさんジコ坊にもご注目♪

「村を襲ったタタリ神をわたしはやむなく殺した 大きな猪神だった これが証だ シシ神は傷は癒してもアザは消してくれなかった …呪いが我が身を食い尽くすまで苦しみ生きろと…」
1時間26分台
イノシシとシシ神のいる森。
イノシシ達とサン&モロの君&モロの子は言い争い真っ只中。
横になっているアシタカは、蝦夷の村でしたことを告白。
ここでモロの君の恋仲にあった乙事主(CV.森繁久彌さん)も登場します。

「モロ 森と人が争わずにすむ道はないのか 本当にもう止められないのか」
1時間39分台
森の崖、モロの君(CV.美輪明宏さん)と
二人(二匹?)で議論をするシーン。
サンは人間でありながら自分を捨てた人間を憎んでいる。
タタラ場の人達は森を破壊し鉄を作ることに熱中している。
乙事主はイノシシの一族からタタリ神が出たことを憂いている。
このような状況の打開策について、アシタカはモロに問いかけます。

「あの子を解き放て あの子は人間だぞ」
1時間40分台
同じく森の崖。
モロの君の言葉「サンはわが一族の娘だ 森と生き森が死ぬときはともにほろびる」に対するアシタカの言葉。
サンにとってそれが '解放’ になるのか・・・その答えは映画終盤でわかります。

「わからぬ だがともに生きることはできる」
1時間40分台
同じく森の崖。
森という自然に棲息するもののけ達と文化の発展に寄与する人間達との利害関係について、共生という一つの案を提示するアシタカ。

「この死者たちの世話になった者だ 急ぎ伝えることがある エボシ殿に会いたい」
1時間55分台
エボシ御前達VS.イノシシ達との戦いが始まった後。
この戦を止めようとしたアシタカは、
二人の兵士にこう伝えます。
また、ヤックルちゃんが撃たれてもご主人様に従おうとするところが感動的。

「この者に案内を頼むのだ わたしがエボシを呼びに行く」
1時間58分台
イノシシの中からモロの君を引っぱり出そうとするアシタカ。
兵士が彼に毒針を二本撃ちかけますが、町の男達はアシタカの手助けをしてくれます。

「違う 森とタタラ場 双方生きる道はないのか」
2時間6分台
モロの君に連れられ、エボシ御前の前にたどり着いたアシタカ。
アシタカは彼女に神々との戦をやめることを要求します。

サン「いやだ おまえも人間の味方だ その女をつれてさっさといっちまえ 来るな 人間なんか大キライだ!!」
アシタカ「わたしは人間だ…そなたも…人間だ!」
サン「だまれェ わたしは山犬だ」
アシタカ「サン」
サン「寄るな」
アシタカ「すまない なんとかとめようとしたんだが…」
サン「もう終わりだ なにもかも 森は死んだ…」
アシタカ「まだ終わらない わたしたちが生きているのだから」
2時間20分台~
エボシ御前がシシ神(デイダラボッチ)の首を獲り、
その液体が神々や人間の生命を吸い取ってしまいました。
アシタカとサンは何とか生き延び、モロの君に右腕をもぎ取られたエボシを彼が救出。
ここでまたサンは人間にたいする憎悪を強い言葉で表現します。

「人の手でかえしたい」
2時間30分台
シシ神の首を、ジコ坊から取り返してアシタカとサンが返還するシーン。
これによりアシタカの右腕のアザがようやく消えました。
初めての愛の共同作業。

サン「よみがえってもここはもうシシ神の森じゃない シシ神さまは死んでしまった」
アシタカ「シシ神さまは死にはしないよ 生命そのものだから…生と死とふたつとも持っているもの…わたしに生きろといってくれた」
サン「アシタカは好きだ でも人間をゆるすことはできない」
アシタカ「それでもいい サンは森でわたしはタタラ場でくらそう 共に生きよう 会いにいくよ ヤックルに乗って」
2時間34分台~
アシタカとサンの最後の言葉。
シシ神が首を取り戻すと森が息を吹き返していきます。
人間を激しく憎悪していたサンが、アシタカに心を許し「好き」という感情を伝える名シーンです。
サン/CV.石田ゆり子の名言&名シーン集

「すきなところへ行きすきに生きな」
1時間9分台
「生きろ・・・そなたは美しい・・・」の直後のシーン。
サンはアシタカに大カモシカのヤックルに優しくこう話しかけます。
人間ではなく山犬として生きてきたサンにしか言えない、彼女らしい温かい言葉だと思いますね。

「シシ神様がおまえを生かした だから助ける」
1時間19分台
サンとアシタカのキスシーン。
・・・何日間も眠っていたアシタカに、サンは干し肉を口移しで食べさせます。

「アシタカがわたしに・・・綺麗」
1時間47分台
モロの子がアシタカから預かってきた玉の小刀をサンが受け取るシーン。
この贈り物から、カヤの生涯誰とも結婚をしないという誓いを読み取ることができます。
カヤの決意に対して・・・アシタカくんの心変わりが早すぎる。



「お行き 山犬の血をとだえさせてはだめ いい子」
2時間3分台
森の中。
乙事主の気を静めたいサンに対し、
それを見捨てようとするモロの子。
モロの子が死にでもすると一族が途絶えてしまうため、サンは彼をモロの君の元へ向かわせます。
アシタカのプロフィール

本名 アシタカヒコ
年齢 17歳
出身 蝦夷の一族、東と北の間にある村
アシタカは蝦夷の村で一族の長になる予定でしたが、
村を追われて西の地でサンと出逢います。
岩屋で二人が起きたときもう既に身体の関係を持っていたようで、サンが妊娠した説あり。
この後、玉の小刀をモロの子に渡したのも納得がいくようないかないような。
17歳の彼は、『ゲド戦記』アレンと同い年。
CV.松田洋治のプロフィール

1967年10月19日東京都出身、53歳。
所属はアウトレインクラブ。
松田洋治さんの主な出演作(テレビドラマ・映画)を
14作品ピックアップしてみました。
漫画原作の作品には★を付けています。
『母の鈴』
『仮面ライダーアマゾン』(岡村まさひこ役)★
『はじめまして』
『地震列島』(川津隆一役)
『NHK連続テレビ小説 おしん』(高等小学校時代の田倉雄役)
『スケバン刑事』(清水役)★
『シュナの旅』(シュナ役)
『まんが道 青春編』(赤塚不二夫役)★
画像1『タイタニック』
(吹替版ジャック・ドーソン役)

『タイタニック』は、去年400本以上映画アニメテレビドラマを観たなかでもっとも感動したアメリカ映画です!
これを初めて観たとき本気で30回は泣きました。
作品の舞台は1912年。
貧乏だけど明るくて画家志望の青年ジャックと、
お金持ちで悩みなんかなさそうなのに無理やり結婚させられそうで自殺を試みたローズ。
身分違い同士のたった5日間の恋。
その時を生きたジャックはローズにとって忘れられない、
命がけで愛した人の心のなかで生かされ続けています。
本作はシーンが移り変わっても その余韻を感じたまま心地よく観られる作品です。
また以下の作品もぜひ観てほしいですね。
『花のあすか組!』(春日役)★
『竜馬がゆく』(寺島忠三郎役)
『母べえ』(島崎役)
『インセプション』(吹替版アーサー役)
『家』(小泉三吉役)
劇場アニメとテレビアニメの出演作はこちらの7作品。
『風の谷のナウシカ』(アスベル役)
『もののけ姫』(アシタカ役)
『戦場のキックオフ』
『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』
(マーシャル・マクラクラン役)★
『KURAU Phantom Memory』(ヴィント役)
『時をかける少女』(2006年版・高瀬宋次郎役)
『太陽の黙示録』(柳舷一郎役)★
サンのプロフィール

年齢 15歳
母親 山犬モロの君
人間の母親に捨てられて以降、
山犬の母の元で育った15歳の少女。
生みの母親にはエボシ御前説やヒイ様説があります。
CV.石田ゆり子のプロフィール

1969年10月3日東京都出身、51歳。
女優の妹と設立した風鈴舎に所属。
石田ゆり子さんの出演作は
『海の群星』
『悲しい色やねん』(御殿山ミキ役)
『101回目のプロポーズ』(岡村涼子役)
『平成狸合戦ぽんぽこ』(おキヨ役)
『もののけ姫』(サン役)
『Over Timeオーバー・タイム』(鶴町冬美役)
『Dr.コトー診療所』(原沢咲役)
『北の零年』(馬宮加代役)
『12人の優しい日本人』(陪審員5号役)
『釣りバカ日誌17 あとは能登なれハマとなれ!』(沢田弓子役)
『真救世主伝説 北斗の拳』シリーズ(ユリア役)
『MW-ムウ-』(牧野京子役)
『コクリコ坂から』(北斗美樹役)
『僕だけがいない街』(藤沼佐知子役)

『逃げるは恥だが役に立つ』
(土屋百合役)
『コーヒーが冷めないうちに』(時田要役)
『記憶にございません!』(黒田聡子役)
『マチネの終わりに』(小峰洋子役)
『ドクター・ドリトル』(吹替版ポリネシア役)
『望み』(石川貴代美役)
『サイレント・トーキョー』(山口アイコ役)
『いのちの停車場』(中川朋子役)
まとめ

今回は『もののけ姫』よりアシタカとサンの名言を
計27個紹介しました!
『千と千尋の神隠し』名言集や『猫の恩返し』名言集も
ぜひ読んでほしいです。
最後までご覧いただきありがとうございました!!
『もののけ姫』は動画配信サービスの中では、
TSUTAYA DISCASでのみ視聴可能です。
今なら30日間無料トライアル実施中。
TSUTAYAやGEOでもDVDを借りてみてください。
他アニメの名言・名シーン集はこちら!